店主とのメンタルバトルにより得た武器は時を超え戦果をもたらす
今日は僕の持っているレンズの中から一本紹介したいと思います。
ちょっと変わり種
Tokina AT-X PRO 17mm 1:3.5 Aspherical
(Nikon)
超広角レンズです。(Canon用もあるよ)
と言っても・・・相当古いと思う。
ネットで発売日調べてもよくわかんないし、もちろんメーカーページにも記載がない。
グーグルに聞いてもわからない。
横から
MFモード
上にリングをガコッとずらすとAFモード
レンズフード付属でレンズは球面
D850につけるとこーんな感じ
このレンズ、数年前に中古で摑まされた、いや、購入したレンズです。
ある日、常連となっているカメラショップにレンズとカメラのセンサーのメンテに訪れると、珍しく店主がコーヒーを勧めてきた。
今までそんなことが無かったので若干の違和感を感じながらご馳走になる事に。
店主『そこ座りなよ、今コーヒ持ってくるから』
僕『うっす』
コーヒーを二杯テーブルへと運び腰掛ける店主、あれ?作業は?と思いつつも一緒にコーヒーを飲む事に。
店主『35mmの単焦点か、10万弱?結構ホコリが入り込んでたよ』
僕『うっす』
店主『普段何撮るの?風景?』
僕『うっす』
今まで雑談などした事のない相手との突然のタイマンコーヒータイム
僕は少し戸惑いながらもややぬるいコーヒーを流し込む。
店主『風景撮るならもっと広角も欲しいでしょう?でも純正の明るい単焦点は高いよねえ・・・』
僕『うっす』
確かに超広角の画角は欲しい、自然の風景を主に撮っている僕は購入を検討している種類のレンズだった。
シグマの24mmとニコンの24mmで悩んでいるのは確かだった。
店主『ああ、そういえばウチにニコンマウントの広角が入ってきてるよ、17mm、どう?試し撮りしてみる?』
僕『うー、うっす・・・』
店主『試すだけならタダだからね、次買うレンズの参考にもなるでしょう』
僕『・・・っす』
手渡されマイD750にマウントし試し撮りする僕、しかし、狭い店内で広角撮影してもよくわからない・・・w
周辺減光、端の解像度、薄暗い店内でカメラのディスプレイで撮影した写真を確認してもさーっぱりわかんない。
店主『どう?状態いいでしょ?広いよね』
僕『うっす』(わかんない)
店主『単焦点らしくキリッと映るんだけど割と〜〜〜〜〜』
僕『うっす・・・そうっす・・・』(途中から聞いてない)
この辺りで僕は薄々気が付いていた、このレンズ
僕に売る気だ
店主『まあ値段つけるなら13,000円かな、中古だけど状態いいし欲しいっている人は沢山いるだろうしねえ』
僕『・・・』
店主『多分週明けには売れるだろうなあ』
わかりやすい、わかりやすいぞこのクロージングは・・・
何気ない日常会話から潜在ニーズを引き出し、限定したトークをしながら価格提示まで行っている・・・!
ナチュラルな流れではあるがいささか強引すぎる・・・!
確かに広角レンズを探しているが、流石にこんなに古いレンズを買う予定は無かったし試写したとはいえ写した写真からは何らポジティブな感情は起こっていない・・・。
プラスマイナスで言えば0!
0の状態で万札を渡す奴がどこにいるだろうか!
店主『〜さんと〜さんがちょうど広角欲しがっていたから電話して見てもらわないといけないなあ・・・』
僕『・・・』
店主『どう?お兄さん、気に入った?もし今日買うならクリーニングも持ってきてくれた事だし1,000円割引いて12,000円でいいよ?』
こんなわかりやすいのってある?しかも割引を最後の最後に持ってくるとは。
1,000円引いてくれようが週明けに売れてしまいそうだろうが、買うわけないじゃん・・・
店主『どうする?』
僕『買います!』
そう、買いました。
0の感情なのは確か、試し撮りしてもピンと来なかった、自分でも何故かわからないが買った事だけが確かな事実。
満足気に作業に入る店主の表情と、混乱しながら12,000円を払ったあのシチュエーションは今でもはっきり覚えています。
というわけで我が家のレンズフレンズの一員となったこのレンズですが、購入した当日1〜2枚外で写真を撮って以来2年ほど全く使用しませんでしたw
太陽のある角度に向けるとまあレンズフレアの凄い事。
周辺は湾曲し減光も気になる。
それが当時の感想。
だけど、実は最近、星空撮影の際は殆どこのレンズ使っています。
はっきり言って湾曲や減光はLightroomである程度どうにかなるしね。
とにかく、広角って事でシャッタースピード稼げる、星と何かを入れて撮影するときに便利。
オートフォーカス遅いけどどうせマニュアルでピント合わせするから関係ないしね。
どう考えても元はとってますw
もちろん最近出ている広角レンズには敵わないけど、購入価格のこと考えると最近の活躍具合だと絶対いい買い物だったなと思っていますw
状態も良くてピントリングに誤差もないし、際の解像度落ち以外は文句はありません。
取引されている価格考えると、ニコンユーザーもキャノンユーザーも超広角持ってない人には手軽にこの画角を手に入れられるレンズなのかもしれません。
ただ、状態には注意!
僕は状態いい奴手に入れたけど、なにせ古いレンズなので・・・
相変わらず24mmのレンズは狙っていますが、購入優先順位的には野鳥撮影用の600mmが上だからまだしばらく活躍してくれそうなレンズです。
1枚撮影サンプル載せておきます。
圧縮してあるので確認は僕のInstagramかポートフォリオからどうぞ。
つり橋から空を見上げる
良かったら僕のポートフォリオサイトもご覧ください😉
https://epdfactory843.myportfolio.com